そしてその腸には一般的には知られていない不思議な力があり、腸を健康にすることが
肌荒れや体調不良、幸福感までもコントロールすることにつながるのです。
私たちは体の中に
良いものを入れることは意識するのに
悪いものが入っていくことは気にしない
We are conscious of intaking beneficial one,
but we do not pay attention on harmful ones.
「健康に良いから」
「美容に良いから」と
“良い”ものばかりに気を取られていませんか?
私たちの体は、私たちが口にするものから作られています。
食べたものは消化酵素によって細かく分解され、栄養素となって腸から血液中に吸収されます。
そして、全身の細胞へと運搬されることで、細胞の再生や活動のための材料として使われるのです。
しかし、食品添加物や農薬、有害ミネラルなどが使用された食品を口にしたり、栄養バランスの悪い食事を摂取したりしていると、このプロセスをスムーズに行うことができなくなり、代謝が低下し、全身の不調となって現れるのです。
「消化不良」が、あなたの体を蝕む。
“Indigestion” would damage your body.
有害ミネラルが入っていてどれくらい腸負担がかかっているか。
あなたは知っていますか。
あなたの体は8kgもの食品添加物を抱えている。
飽食の時代において、食品添加物などの体を濁す全てのものを、除外するのは不可能に近いもの。
一人あたりの年間4~8kgの食品添加物を摂取しているといわれています。
この食品添加物は腸の活動を邪魔して消化不良を招く上に、腸が誤ってこれらを吸収してしまうと体内に広がり、
健康に悪影響が出ます。
肉の消化には最大24時間※2。
消化しきれいないものが腸で腐敗していく。
食品の中でも消化に時間がかかる肉。
例えばビーフステーキにいたっては、最大24時間かかるといわれています。
人の体温は約37度、そんな空間に肉を放置していたら腐敗していくのは当然のこと。
つまり、腸の中に腐ったものが滞在し、誤って吸収されていく恐怖が消化不良にはあるのです。
目指すのは「完全消化」
The goal is “perfect digestion.”
本来、腸は「関所」であり何でも通り抜けられるような「門」ではありません。
日々体に入れるさまざまな食べ物。
その中で栄養素は吸収し、体にとって悪いものは体外に出しているのですが、この関所的役割を担っているのが腸です。
しかし、消化不良が続くと腸の働きが低下し、関所として機能せず、悪いものも吸収する門と化してしまいます。
完全消化させることは腸がたゆまず関所の役割を担うための大切な条件なのです。
「完全消化」への解決策
腸に「良いものを入れる」
腸から「悪いものを出す」
腸の活動を応援する、
良質な栄養素を入れる
Supplement high-quality nutrition to promote intestinal activity.
つまり、良い水と良い油を入れることは、体にとって大切なこと。
不純物が入っていない水や、酸化していない良質な油を体に摂り入れましょう。
そして、忘れてはいけないのがビタミンやミネラルといった補酵素の存在です。
近年医療業界で注目されているオーソモレキュラー栄養療法でも、ビタミンやミネラルなどの栄養素を正しく摂り入れることが、病気の予防に役立つとされています。
※参考文献:梓書院「アクアポリン革命!」書・北川良親
TOPIC
オーソモレキュラー栄養療法とは
私たちの体は口から摂り入れる栄養素を材料にして、日々修復、再生されているため、肌が傷ついたり、臓器がダメージを受けたりしても、毎日新しく作られることで健康を維持しています。
しかし材料となる栄養素が不足すると、体の修復・再生ができず、全身の機能の低下につながってしまいます。
だからこそ、食事やサプリメントなどで栄養素を不足なく補給することが重要です。
オーソモレキュラー医学会が提唱する栄養療法はこの栄養補給に着目した医療メソッドであり、病気の進行予防や症状の改善だけでなく、病気になりにくい体を作る目的にも活用されています。
適切な食事やサプリメント、点滴などで必要な栄養を効率的に補給し、体を構成する約27兆個の細胞の働きを向上させるオーソモレキュラー栄養療法は、自然治癒力を高める上でも今注目されている治療法です。
オーソモレキュラー医学会が提唱するセルフメディケーションを追求
一般社団法人「日本オーソモレキュラー医学会」は、2002年に50年を超える長い歴史をもつ「国際オーソモレキュラー医学会」の日本支部として設立。
医療分野における研究を促進し、科学的・医学的根拠に基づいた情報を発信するなど、栄養療法を用いた病気の治療や予防の普及に努めています。
ファスティングで悪いものを外へ
Discharge harmful substances through fasting.
胃の中に食べ物が入るたび、腸は消化吸収を絶えず行い、稼働しているのです。
また、現代人は腸に負担がかかる食事を摂りがちなので、腸内環境が悪い人が多い傾向にあります。
腸内環境が悪いと正常な働きができず、どんなに良い栄養を入れたとしてもきちんとINが行われません。
だからこそ、食べることを止めて腸を休めるための「ファスティング」が重要です。
胃腸を空っぽにすれば、腸が元気になり、悪いものを外へ出す力が高まります。
ファスティングは体を内側からリセットする、きっかけなのです。
一定期間、固形物を摂らずに、水と良質な発酵飲料だけで過ごすことによって消化機能を休めると、排泄活動が活発になります。
そのため、ファスティング中は舌苔が生える、口臭がきつくなる、目やには多くなる、尿が濃くなり量も増える、発疹が出る、黒い宿便が出る、濃く汚い痰が出てくるなどの排泄現象が現れるのです。これらの排泄物は血液中の老廃物から出てきているもの。つまり、腸をキレイにし、体内をリセットすることは血液の浄化にもつながるのです。
COLUMN
出すことの重要性が分かる「カネミ油症事件」
1968年に起きた「カネミ油症事件」は、カネミ倉庫が製造した米ぬか油で調理した料理を食べた人に、皮膚障害や頭痛、手足のしびれなどの症状が出た事件であり、国内最大の食品公害といわれています。
政府や大勢の医師、大学教授によって様々な治療が行われたものの改善が見られなかったのですが、唯一症状が改善した治療が断食療法でした。
その結果、約9割の患者が原因物資の排泄が行えるようになり、症状が大幅に軽減されたのです。